ケベック州 ツアーでは行かない 田舎のお宿、紹介しま~す
カナダ東部 ケベック州の旅、
ツアーでは なかなか足を延ばさないであろう セント・ローレンス川沿いの田舎の観光地、
たまたま泊まった 小さなお宿、 三軒を ご紹介します~
因みに 英語で言う B&B ( ベッドと ブレックファストのみを 提供する宿 )は
ケベック州では 「 ジット (Gite)」 と 言いますよ・・
特に、 旅先の宿の朝食は その国の文化とお国柄を 物語ると言われます
カナダの「ジット」では どんな朝食が出たのでしょう・・
01. << 一軒目 >> モントリオールの東 125km、 マゴーグ Magog
ここの 「ジット」の ネコ君は 巨体を支えきれず、 食事は横になって食べておりました~
02. マゴーグにある 「サン・ブノワ・デュ・ラック修道院 Abbaye de Saint-Benoit du Lac」
聖堂内の回廊は ステンドグラスと 寄木のようなモザイク模様の 組み合わせが新鮮で 美しく、
夕日が落ちかける頃 回廊の奥から響いて来た グレゴリアン聖歌が 妙に心に沁みました~
03. さて、 この 「ジット」、 部屋の床から スースー冷たい空気が入り込んで来る
どうしたもんだろうと 聞いたところ、 このおやじさん、つかつかっと部屋に入って来て
床の隙間に その辺にあった雑誌を バンバン積み重ねた
ニコっと笑い、これでオッケーさ と、 私の肩を ポンっと叩きました~!
( 因みに 私、パジャマだったのよ~ )
04. ケベック州の食卓には 「メープルシロップ」が 出ます~
ちょうど 日本で、 なにはともあれ お醤油の小瓶や砂糖壺が 置かれているように・・・
” クロード ブダール が手作りしたメープル ”と 札に書いてあります
05. << 二軒目 >>
ケベックシティの北東 70km、 リスレ・シュルメール L’Islet sur Mer
ここは 「ジット」でなく 「オーベルジュ Auberge 」
つまり、 レストランの方が主体だけれど ’宿泊施設も ’ありますよ、 という宿
着いた時、レセプションは空っぽ、、 しばらくして
”お待たせしちゃって 申し訳ありまセ~ン ” と マダムが 息せき切って 戻ってきた
子供の ヴァイオリンの先生宅の 模様替えを 手伝いに行っていたそうだ
06. その隣町の 「 サン・ジャン・ポール・ジョリ Saint-Jean-Port-Joli」は
ケベック・シティの 工芸と木彫の中心地 木工博物館や 多数の木彫アトリエがある
ここには 数々の工具を駆使して作り上げる 動物や人物などの大型作品が 並んでいましたが
私は 8~10cmほどの野鳥の木彫りを2つ お買い上げ ( 大きいのは手が出ません! )
口数少なく 黙々と木を彫っていそうな 人の好いアーチストさんでした・・
07. さて夕食は、 オーベルジュらしく、 腕の立つシェフの 立派なフランス料理でした !
可愛らしい内装は 全て マダムのコーディネイト 、、、
珍しい日本人の来訪に ’グランマ ’も出ていらして 一家で 話の花が咲きました~
08. ケベックの朝食は どこか英国風だけれど それに加えて、
フルーツとクレープ、 そしてメープルシロップが出る点が 特徴でしょうか・・・
因みに メープルシロップは ミネラル分が豊富で、 蜂蜜と違って 乳幼児でも食べられるし
お菓子ばかりでなく ”みりん”のような 隠し味として 様々な料理にも使えます~
09. << 三軒目 >> セント・ローレンス川を挟んで 上の二軒目↑ の対岸にある町
べ・サン・ポール Baie-Saint-Paul
ここの 「ジット」は セント・ロレンス川の支流、グッフル川に面していて なんともロマンチック
10. 建物の内装が 全体的に 船のイメージで統一され
我が部屋のランプシェードも 地球儀模様、、 上の方に 小さい逆さ日本が描かれています~
朝食ダイニングルーム、 テラスの向こうに 川面が光り、 なにやら豪華そう
11. マットの図柄も 船と灯台、 出てくる料理も 一品一品 手間がかかっており 美しい
サーブするのが ご主人のジャン・マルク、 シェフが なんと奥さんのシルヴィー
普通と逆なので よく聞いてみたら なんと奥さんは 昔 ヨットでシェフをしていたとか・・
さ、あらば 是非 奥さんのお顔を拝見したいと リクエストしたら、
逞しく 颯爽としたマダムが ニコニコしながら現れ、 シェフらしい姿で ご挨拶をしてくれましたよ~
” 船 ”を 内装のテーマとした理由が よくわかりました !
12. 因みに、 こうして 見知らぬ者同志が 一つのテーブルに座って、
” 会話を強いられる!? ” 昔風のセッティングは 今では 非常に珍しいのではないでしょうか~
ケベックシティからやって来た 英語の話せない奥さんと
トロントからやって来た フランス語の話せない奥さんとが 同席しましたが、
言葉については それなりに 社会生活を送って来た 男性陣の援護もあり
この ” 朝の儀式 ”は つつがなく 終了いたしました~
ブログの掲載は 今年はこれでお仕舞です~
たくさんの方々に お寄りいただき、感謝の言葉もありません
本当にありがとうございました
また来年も どうぞよろしくお願いいたします
皆様 よいお年をお迎えくださいませ
« 「アスベスト」は カナダの地名です! どこまで続く「メープル街道」 | トップページ | bellaのフラワーアレンジメント 新年おめでとう! »
「カナダ メープル紅葉便り」カテゴリの記事
- ケベック州 ツアーでは行かない 田舎のお宿、紹介しま~す(2012.12.29)
- 「アスベスト」は カナダの地名です! どこまで続く「メープル街道」(2012.12.20)
- カナダ 紅葉のメッカ「モン・トランブラン」 紅葉狩りは日本の文化(2012.12.13)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: ケベック州 ツアーでは行かない 田舎のお宿、紹介しま~す:
» 民族世界地図 2/2 [投資一族のブログ]
カナダ エリザベス女王を元首とする英連邦内の主権国家カナダが、自主憲法を持ったのはなんと1982年、カナダから英国から自治を獲得した1867年から115年後のことだ。それはカナダの意外に不安な内情を示唆する。その憲法にケベック州が参加を拒んできた。いわゆるケベック紛争だが、その最新の調停が、またも失敗に帰したのである。紛争の核心は、英語系住民の主導体制下で、フランス語系住民が民族的アイデンティティを保持しようとする闘いだ。具体的には、フランス語系が86%も占めるケベック州(1986年の州人口616万... [続きを読む]
« 「アスベスト」は カナダの地名です! どこまで続く「メープル街道」 | トップページ | bellaのフラワーアレンジメント 新年おめでとう! »
田舎のお宿の料理は、やはり庶民的なものなんでしょうね。
それにしてもクレープは、生クリームやカスタードクリームのものを
想像しますが、外国ではどうも中は違うようですね。
おやつではなくて、食事としての位置づけのようです。
いろいろな方が一緒に食事をするとなると、会話が難しそうですが、
そこは旅慣れた bella さん うまくかわすのでしょうね。
本当に、自分が旅をしたかのように、いろいろな場所を、
知らない事ばかりで勉強にもなり、楽しめました。
どうも、ありがとうございました。
投稿: たかchan | 2012年12月29日 (土) 20時23分
今年もbellaさんと一緒に、普通のツアーでは考えられない素晴らしい旅を楽しませていただきました。
ケベックの田舎町の小さな宿のオーナーさんや、ゲストさんたちとの楽しそうな日々をも想像させていただくことができました。
英語と仏語のお国柄、そこに日本語も(!)話せるbellaさんがいらっしゃると、たぶん何倍もの会話が膨らんでいったことでしょうね。
来るべき年も、また素晴らしい旅を発掘されんことを(!)。
投稿: kurakame | 2012年12月30日 (日) 09時13分
サン・ブノワ・デュ・ラック修道院の素敵な建物で聴く聖歌は格別な思いだった事でしょう。
マゴークのジェット、冷たい風を塞ぐのに雑誌積み上げとはこれも面白くていいですね。
リスレ・シュルメールのオーベルジュは立派な建物ですね。ここでは立派な食事がでたのでは?
サン・ジャン・ポール・ジョリのオーベルジュ。素敵な内装の部屋でのフランス料理は美味しかった事でしょう。
べ・サン・ポールの船のイメージで統一されたジェットの内装も豪華な料理も素敵ですね。
言葉に不自由されないbellaさんでなければ出来ない素晴らしい旅の各種レポートを何時も楽しませて頂き感謝しています。
来年もまたよろしくお願い致します。ではどうぞ良いお年をお迎え下さい。
投稿: ktemple | 2012年12月30日 (日) 14時01分
こんばんは~ ♪
ケベック旅行も、中身の濃い旅になりましたね~
三軒の宿の食事を拝見しましたが‥‥
魚料理は、出ないんですね!
会話をしながらの食事は、エゾモモンガは苦手ですよ~
食事時は、新聞を読みながら‥‥ か
テレビを見ながらです! (^m^ )イヒッ !
来年も宜しくお願いしますね~♪
よい年をお迎え下さい!
投稿: エゾモモンガ | 2012年12月30日 (日) 17時14分
今晩は!
素晴らしい写真とともに巡るイタリア・フランス・スイス・・・・カナダと西洋各国めぐりを楽しませていただいた一年でした。
一緒に旅をしてるような気分、旅に出たいと思う元気もいただきました。
良いお年をお迎え下さい。そして来年もよろしく!ありがとうございました。
投稿: minoji | 2012年12月30日 (日) 17時49分
こんばんは (◎´∀`)ノ
さすが!bellaさん!
ツアーどころか個人旅行でさえもなかなか行かないようなところでは?と思います。
それにとても小さなお宿、日本で言えば民宿のような感じでしょうか?
人の良さそうなオーナーさん夫婦のようで、とてもアットホームな雰囲気が写真から伝わって来ます。
朝食も美味しそうですネェ!パンケーキにサニーサイドアップ、フルーツ・・・。
3軒目ではクロワッサンが香ばしい香りを漂わせていそうです。
初めて会った旅行者同士、一つのテーブルを囲むのが良いですね。
今年も一年、お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
bellaさん、どうぞ良いお年をお迎えください。
投稿: 慕辺未行 | 2012年12月30日 (日) 22時37分
今晩は
とても楽しい旅を続けていますね。
風景がとても明るいですが「ジェット」や「オーベルジュ」もきれいですね。
料理も豊富でとても美味しそうです。
bellaさんは英語圏でもフランス語圏でも言葉を自在に操って交流が出来て楽しいでしょう。
旅日記を来年も楽しみにしています。
良い年を迎えてください。
投稿: Golfun | 2012年12月31日 (月) 19時59分
bellaさん、明けましておめでとうございます


年末にはお尋ねいただきありがとうございましたm(__)m
元気で~す
今年もよろしくお願い致します。
カナダ、ステキなところですね
「行きたい病」が出そうです(笑)
投稿: きくしゃん | 2013年1月 2日 (水) 01時23分