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2012年3月 8日 (木)

ルノワール「舟遊びをする人々の昼食」 舞台はメゾンフルネーズ


今回は ルノワールの傑作 「舟遊びをする人々の昼食」が描かれた
 

セーヌ川のほとり、 << シャトゥ Chatou にあるレストラン、
 

メゾンフルネーズ Maison Fournaise >>

を訪ねます

 

                    


セーヌが蛇行する パリ西側の郊外は 今や首都への通勤圏, 

一部は住宅地となり 一部は工業地帯となりましたが
 

古き良き時代にあっては、 印象派の画家たちが 

こぞって 岸辺の町々で 絵を描いておりました

                      

 

 

01. ここ セーヌ河畔の シャトゥ Chatouにも 

マネ、 モネ、 シスレー、 ピサロ、 カイユボット、 クールベなど 
多くの画家が来ていますが

 

本日の主人公は <<ルノワール Auguste Renoir>>

01_3

( ルノワールは シャトゥで 30作以上の絵を描いています )

 


02. 実は、 シャトゥ近くの とある町の
”ルノワール通り”に 私たちの友人が住んでいます
 

「 前から気になっていたのだけど、ルノワールって
まさか ”あの”ルノワールのこと~ ?」
 

「 もちろん、”その”ルノワールよ 」

 

そういうことで、二つ返事、  有難いことに、

日本人が ウロウロと 場所探しに苦労することもなく、 

 

ルノワールの「 舟遊びをする人々の昼食 」の舞台 

”メゾンフルネーズ ”に 案内してもらうことになりました !

02

 

 

03. ところで、  私は ずっと以前から
 

この絵に 特別な関心を 抱いておりました

 

それは 美術館でたまたま立ち寄った 高校生の作品展でのこと・・・

03

「舟遊びをする~~」の 部分模写が 30作ほど並んでいた 

顔つきも帽子も襟も それぞれ微妙に違っていて 実に面白かった

 

本物はどんな風だったかしら・・
家に帰ってすぐ 画集を開いて確認

 

登場人物の話など 読み進めるうちに

いつかは メゾンフルネーズに行くぞ! と心に決めてしまった

 

 

                   

 

 

04. これが 「 舟遊びをする人々の昼食 」
( Dejeuner des Canotiers ) 1881年 

登場人物は 全て実在で どれが誰か 名前もわかっている 

04

画面左手 子犬と遊ぶのが ルノワールの妻アリーヌ

その後ろの麦わら帽が このレストランの主人 アルフォンスフルネーズ

手前右が 画家カイユボット

その向こうが 女優 エレン アンドレ      etc・・・・・

 

                       

 

05. 現在の”メゾン フルネーズ Maison Fournaise”

レストラン、小美術館、土産物コーナーなどで構成されている

05







06. 絵の中のバルコニーは セーヌに突き出しているものと
私は 勝手にイメージしてましたが
 

建物は 川岸から少し離れていました

06








07. この2階部分が 件のバルコニー 

07








08. モーパッサンの短編には 何回か この ”メゾンフルネーズ” が
登場しているそうですが
 

単なる舟遊びの場だっただけでなく 文化的社交場として

大きな役割を果たしていた訳です

08





09. 毎年、9月の第三日曜日、フランス文化遺産の日には
ここ ”メゾンフルネーズ”に 19世紀の衣装を纏った人々が集う
 

「船遊びをする~~」 の画面構成通りに 人物を配置すると ↓

 
これも又、 フランス的で お洒落な試みですね

09






10. ジベルニーの 蓮池がある <モネの庭>も 
一時は 人手に渡り 荒れ果てていましたが、

     
”メゾン フルネーズ”も 例外ではありません

 

1906年に 50年の営業歴史の幕が下ろされた後 荒れるがままだった建物を
 

1979年に シャトゥ市が買い取り、改修、

 

文化遺産として 新しい形の ”メゾンフルネーズ”が 1990年に再開されました
 

10








11. ところで この ”メゾンフルネーズ ”は、セーヌの中州、細長い島の中にある

 

パリの西側では セーヌが2本に分かれたり 一本になったり
変化に富んだ 岸辺の風景が続きます ・・・
 

画家にとっては たまらないロケーション! 

 

この地域に 多くのインプレッショニストたちが 集ったのも

当然のことだったかもしれませんね

11

 



12. こちらは 中州の もう片側のセーヌ川 

12


 

蛇足ですが、 ”メゾンフルネーズ”のオヤジさん 
アルフォンス・フルネーズは もともと船大工、
 

熱心に ボート作りに励んだばかりでなく、
 

鉄道の開通で パリからアクセスし易くなった愛好家の為に 

貸ボートを提供し、   速さを競うレガッタ競技や、

みんなが楽しめるフェスティバルを開催し、、、

 

言ってみれば ” ボート馬鹿 ”でした!

 

 

一方、 美味しいフランス料理を作り、客をもてなし、レストラン運営を軌道に乗せ、 

パリからの観光客、 画家や文化人たちのハートを捉え
 

心地よい溜り場となし、、、

 

ボートのことで頭が一杯のアルフォンスを 支えたのが

 
まさに 妻、 娘(特に画家たちのモデルとしても愛された)、

そして息子でした

 

                     

男の夢 と ”メゾンフルネーズ ”

 
絵に描いたような <<家族愛の場>>でしたし、 

 

不朽の名作「 舟遊びをする人々の昼食 」を生み出した 

ルノワールを取り巻く人々の友情や人生を乗せた<<舞台>>でもあったのです

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コメント

印象派ともなると、時代もだいぶん近付いてきて、人々の暮らしぶりにも親近感が沸いてきます。
「舟遊びの昼食」が描かれたのはコチラで言えば幕末でしょうか。
さしずめ、Fournaiseさんは船宿のオヤジさん。
屋形船での昼食かと思いきや、ボート遊びはボート遊び、陸に上がって、ゆったりとランチ、なのですね。
絵の人物が誰と誰と、と分かっているというのも、さすがに近世です。
同じ衣装とポーズでの演出、おっしゃる通り、フランス風オシャレはなんとも楽しそう。

ルノアールは優しい色の表現が印象的ですね。
自然の風景描写よりは、やはり人物をテーマにした、
作品から都会的な雰囲気がします。
セーヌ河辺の様子は静かで落ち着いて
時間もゆっくり流れているように感じますが ・ ・ ・。

今日は
フランスは明るいですね。
印象派でもルノワールは好きです。
大英博物館でルノワールのポスターを買ってきました。
最初の絵で左下の二人の女性がボートを漕いでいました。
同じ絵だったと思います。
bellaさんはその場所を楽しんできたのですね。
素晴らしいです。


bella さん、お元気そうで好かった!
ながかった冬からもようやく抜け出せたような・・・
気温の方も行きつ戻りつしながら春に向かっているのかと
思っています。
木陰に集う人それぞれの表情を見ていると楽しくなります、
温かな雰囲気の絵は私の様に知識のない者にも
溶け込みやすくて好きです、
「ピアノを弾く少女たち」のポストカードをピアノの上に置いています
娘たちがそろって練習して居た頃と重ね合わせたりして・・・
私は教室を辞めました、今は孫のお供で通うだけです(ー_ー)!!

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こんばんは (◎´∀`)ノ
芸術に疎くて、絵のことは良く分からない私ですが、このタイトルの絵、とても魅力的に感じました。
人々の表情が素敵ですね。とても楽しそうで、おしゃべりしている声まで聞こえてきそうです。
おしゃれなファッションの人もいれば、とてもラフな格好の人も!
やはりルノワールはすごいのですね。
さらに、1世紀以上もの長きにわたって、同じ建物でレストランとして残っているのも、スゴイです。
『可愛いイレーネ』もルノワールの作品でしたでしょうか?
ジグゾーパズルなのですが、マイルームに飾ってあります。

bellaさん、
地震お見舞い申し上げます。
被害がないことを心から祈り上げます。

gettengさま

こんにちは お見舞いいただいてありがとうございます~
いつもより 久しぶりに大きく揺れましたが、セーフでした!
何とか収まって欲しいですが 大自然相手ですから・・・
そちらも いつも通りのよい春が来るといいですね

大分前に森美術館で開催されたフィリップスコレクション展でこの絵を見た記憶がありますが、絵の左には草や船が見えますから川岸にあると思うのが自然で、メゾン・フルネーズの様な建物の2階のテラスでの景色とは想像も出来ませんでした。
それにしても、高校生の部分模写をご覧になって、メゾン・フルネーズ行きを決意され、実際に行かれたとはやはりbella画伯ならではですね。
この絵のように明るく輝く光の中での男女の群れを描いた絵と言えば、ムーラン・ド・ラ・ギャレットが思い浮かびます。
オルセー美術館改装に関連したTVで、改装の結果この絵が以前と違って素晴らしい色で、しかも時間によって色も変わって見られる様になった事を紹介していました。小生大分前に行ったオルセーでは、何だか暗い所でみた感じでもう一度訪れたい思いはありますがもう実現は無理。
Bellaさん改装されたオルセーをご覧になりたいのではありませんか?
そのレポを拝見したいですね。

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