「シャルトルブルー」と「バルビゾンの苦い思い出」
今回は イールドフランス Ile-de-France ( パリ周辺地域 )の
シャルトル Chartresと バルビゾン Barbizonを 訪ねます
01. シャルトルの 「 ノートルダム大聖堂 Cathedrale Notre Dame 」 は
大変ゴージャスで、見るべきものが多くありますが
” bella流 見どころ ”を 3つほど・・・
02. まず <<シャルトルブルー>>
キリスト教に関する あらゆる場面を 網羅した 大編成のステンドグラス (12,13世紀) には
約5000人の人物像が 登場します
研究者にとって その全ての人物と物語を研究するのは 一生かかろうかという 大仕事ですが
観光客としては とりあえず 満漢色の豪華なステンドグラスを仰ぎ見て、
とりわけ ” シャルトルブルー ”を 堪能すれば もう充分かもしれません !
03. 次に <<マリアの聖衣>>
この布は、5世紀に 既にコンスタンチノープルで ” マリアのベール ”として 知られていた聖遺物を
ビザンチンの女王が 876年、 フランス王に ギフトとして献上したもので
近年、「 これは 確かに1世紀のシルクに違いない」 と 専門家のお墨付きが出ています
今日では ステンドグラスを 見に来る人の方が 多いかもしれませんが、 昔は
何世紀にもわたり、 多くの巡礼者が この聖衣目当てに シャルトルにやって来た訳で
大聖堂が 再建に必要な 潤沢な資金を得て来たのも、この布のお蔭と言えそうです
まさに この布は シャルトルの ” 稼ぎ頭 ”だったのです !
04. 3つめが <<ラビリンス>>
人々が 迷路の上を 中心に向けて くねくねと辿り行いている ・・・
大聖堂の床に 「 迷宮 ( ラビリンス、13世紀 )」 が 現存しているのは フランスでは2か所だけ
迷宮の中心は 聖地エルサレムを象徴すると言われており、 中世の頃は 人々は
実際の苦難の道のりを 体現するかのように、 靴を脱ぎ 跪きながら 祈りを唱えつつ
中心に向かったという
シャルトルの場合、 残念ながら 中心に描かれていたものは 長年の巡礼者の足跡で
すっかり消されてしまっている
日本にも お伊勢参りや 富士登山をしたことにする 富士講と言った ” 代用アイディア ” があるが
人々の願いは いずこも同じなのですね !
05. さて 今回は お土産に 「 銅版画 」を買いました~
シャルトル大聖堂は 一部シートが掛けられたまま 長いこと 改修工事が続き、
街も 観光客が 昔よりはずっと増え、本来の静謐さが やや失われて来ているように感じます
版画に描かれた こんな街角が ずっと残って欲しいですね ・・・
06. さて、次は バルビゾンに向かいます ここは
大通り Grande Rueが 1本通るだけの 本当に小さな町 !
07. それぞれの画家たちに因んだ 家やスポットに 作品のパネルが出ています
08. 「 ミレー Jean Francois Millet 」は ” 農民画家 ” の名の通り、
この家で 9人の子供と暮らし、 地味な人生のまま 亡くなりました
09. お土産に買った 「 銅版画 」、 これは バルビゾン派の画家の一人、
シャルル ジャックCharles Jacque の 孫、 マルセル ジャックMarcel Jaqueの作品 「 納屋を出る羊の群れ 」
10. さて ここは 「 ホテル バ ブレオ Hotellerie du Bas-Breau 」
小さな村ながら 今や屈指の観光地となった バルビゾン、 その中でも ここは 最高級のホテル
しかし 私にとっては 苦い思い出のホテルとなりました
入り口は小さいけど、奥のバルビゾンの森に 客室棟、レストラン、庭園、プールやテニスコートなどが 広々と展開し、
各国の要人や 有名人が泊まる、 映画のロケ地にもなるような 立派なホテルです
実は フランス旅行の計画の際、 ここ 「 ミレーのバルビゾン 」に 泊まろうか、
「 画家、シスレーの町、モレシュルロワン 」に 泊まろうか 散々迷ったあげく、
決めきれず とうとう 両方のホテルを予約しておいたのです
1週間前までなら ” キャンセル料は無料 ” でしたから ・・
ところが、 結局 「 シスレーの町 」を 選んだあと、 なんと このバルビゾンのホテルを キャンセルするのを
すっかり忘れてしまったのです !
目の前まで来て、 「 ホテルバブレオ 」 の写真なんぞを のんびり撮っている場合ではありませんでした~
結果 ” No Show ” 無断キャンセルは 宿泊料の100% 没収!!
トホホ~~
翌月 カードから 幾ら 引き落とされてしまったかなんて 悔しくて とっても 言えません
一生の不覚でした・・・ こんな失敗は 最後にしなくてはネ !!
次回は そのシスレーの町、モレシュルロワンです~