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2011年11月24日 (木)

フランスの最も美しい村 ・ 映画のロケ地 「 ロクロナン 」

 

 

 

ブルターニュ半島の西部にある ロクロナン Locronan は 「フランスの最も美しい村」に登録されている

「テス」など 30作以上の映画が撮影されただけあって, 不思議な魅力あふれる町でした

 

                         



 

01. ブルターニュの人々は  自分たちを ブルトン人 Bretons と呼び、 

ブルトン語という独自の言語も持っている

 

ケルトの末裔として、いわゆる「 フランス文化 」とは  一線を隔すものがあります

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02.    古井戸がある 教会広場 Place de l'Eglise
,, 花崗岩で出来た 15世紀来の家々

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03.      15世紀に造られた   サンロナン教会 Eglise St-Ronan (左)と

プニティ小礼拝堂 Chapelle du Penity (右)

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04.      ブルターニュと言えば フランスでも辺境の地
 

どんなに貧しいことかと思いきや、    その想像は 小気味よく裏切られる 

 


ここの教会の中は、   経済力に裏打ちされた 詩情あふれる造形物と 

豊かな色彩とで 満ちておりました

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( 5世紀に アイルランドから この町にやって来て キリスト教を広めた「聖ロナン」の横臥像 15C )

                         








05.      そう、ブルターニュには「海」がありました!

 

塩、皮革、籠製品、ガラス製品、陶器、木靴、石材、 羊毛・綿・絹などの繊維製品

それらの 「地場産業」が 「海洋貿易」と結びついて 豊かな富を生み出した訳なのです

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06.     とりわけ、当時、町のそこかしこに生えていた ヘンプ(亜麻)の繊維で作る「帆布」が

 この小さな町ロクロナンの 大きな経済的糧でした 

ロクロナンの工房で作られる キャンバス地は 高品質で、 王家御用達はもとより

軍艦、貿易船の帆として 各国から 引く手数多だったという

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( 独特な色合いの説教壇1707年、 の羽目板には 聖ロナンの生涯が 物語順に彫られている )

 

 

 

07.   ところで、上の右側の彫像、 04の 聖ロナンの横臥像、 09で出てくる ブルターニュの十字架、

 

それらは みな 「 ケルザントン Kerzanton 」 という岩石で作られている 

海面下の岸壁から採りだされ、 大気に触れると、 時と共に固くなり、 独特の風合いが出て来る石だという

 

しかし、もう掘り尽くされてしまったそうですから  今となっては とても貴重な石なのですね~

07_2

( お土産品ですが、立派な仕上がりです~ )






08.      さて、 次の写真は 「 アイルランドの十字架 」 です

聖ロナンの故郷であり、 ブルターニュと同じ 「ケルト文化」を基礎とするアイルランド 


紀元前の遺跡や 多くの十字架に 永遠を象徴する「円」や「渦巻き文様」が見られます

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( アイルランド ドロヘタにて )


09.  それに対して、ロクロナンの墓地などで見られる 「ブルターニュの十字架」も かなり個性的!
 

 

これらは 「 カルベール Calvaire 」と呼ばれ 

十字架やその台座に 受胎告知から受難、復活まで 一連の聖書の物語が刻まれています 

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似た文化圏にある アイルランドのも かなりインパクトがありますが 

” フォークのような形 ”や 華やかな台座付きのものまで ブルターニュの十字架も 相当斬新ですね!

                         








10.       「亜麻布織物屋」の 看板

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ゴツゴツした岩肌に 荒波が押し寄せ、西からの突風が吹き荒れる  最果てのブルターニュ、

 そんなイメージも ある意味正解 ・・・

 

しかし 海洋国家として栄えたお蔭で、  意外とハイカラで お洒落な町が多いのも確か ・・・

ブルターニュは やはり 一度は訪ねてみたい 不思議の国ではありました

                     




 
この優美な町、ロクロナンも  
映画の中で 訪ねてみるもよし、 実際、パリから足を伸ばしてみるもよし、

 

必ずや あなたの心を鷲掴みする ” フランスの美しい村 ”であるのは間違いありません  !!

 

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ブルターニュ どの町も個性的!」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
今回は「フランスの最も美しい村」ですか~
イギリスで言うところの「コッツウォルズ」のような趣でしょうか。
「テス」はDVDを持っているので、このことを頭にいれながら
じっくり再鑑賞してみたいと思います。
石壁に薔薇ってヨーロッパの可愛い村の典型ですよね。
思わずカメラを向けずにはいられません。
海外の教会の持つ独特の雰囲気が好きなので、
観光で教会を見つけると中に入って、ひんやりと薄暗い空間の中で
しばらく過ごしていたくなります。
日本でも神社に行くのが好きなので、気持ちがざわつくと
お気に入りの神社か本屋でしばらく過ごしています ^^;・・・

帆布で潤った土地だけあり、石で作られた家々、特に教会とその内部の
造詣物は立派で綺麗で、美しい村に選ばれたのが良く分かります。
海面下の岩壁の石で彫像を作ったこと、フォークの形の十字架も面白いですね。
そしてどの写真も、生き生きとその場所の雰囲気を見事に伝えており、
bellさんの感性の素晴らしさを改めて感じています。
こういう見事なブログを見せられると、小生のブログの惨めさを感じてしまいショックですよ。

こんばんは (*゚▽゚)ノ
日本で、自宅に居ながらにしてタダで”フランス旅行”楽しませていただいてます (^_^)!
『フランスの最も美しい村』、このキャッチフレーズが堪らないです。ぜひ訪れたくなります。
さて、最初の写真のアートな看板の上の動物、カメレオン?イグアナ?それとも龍?その背中に乗っている鳥は本物?・・・と、いきなり思ってしまいました。
教会の装飾は、やはりさすがですね。私はヨーロッパで教会や大聖堂を訪れるたびに、まるで美術館へ来たような錯覚に陥ります。
こちらの教会は、中の装飾の色彩が豊かですね。皆様のブログで、イタリアの旅ブログを拝見しますと、イタリアの教会は外観だけでなく中もとてもシンプルな色合いのような印象を受けました。
十字架、フォーク型のもの、ありますね。私も見たことがあるような気がします。

こんにちは、たびたび私のブログへコメントを戴きありがとうございます。 さて、今回も歴史を感じさせる古い街並みがいいですね。 日本とは違う石造りの文化というものが良く伝わってきます。 そして建物内部の装飾も宗教色が強く出ていますね。 昔、初めてヨーロッパへ渡りこれらを目の当たりにした日本人はさぞ驚いたことだろうと想像されます。 私の描く風景画は山とか川とかの自然をテーマとした作品がほとんどですが、 bellaさんのブログを拝見するようになってからは、このような人工的な建物とか街並みにも作品テーマとして興味を持つようになりました。 

bellaさん、
確かにアイルランド、ケルトですね。
それにしても、面白い形の十字架が多いこと!

おはようございます
今回も歴史と旅情あふれる記事を楽しく拝見致しました
ロクロナン・・・綺麗な町ですね~
テスの舞台ですか
ナターシャ・キンスキーが出ていたのでしょうか
当時はまだ子供でしたので、うっすらとしか覚えていませんが(笑)
十字架もところかわれば品変わるじゃないですが、場所によってこんなに違うものなんですね
私は、十字架って皆同じものなのかなと思っておりました
この町のお写真を撮られた時、お姉さまは生き生きとした表情をされていらしたのだろうなと
ふと想像しましたよ(o^-^o)

今日は
ブルターニュとは牡蛎とワインが良い所だと聞いていました。
ブルターニュもケルト民族でしたか?
アイルランドでハイクロスを見ました。
ヨーロッパから渡ってきたのかと思っていました。
素晴らしい旅でしたね。

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