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2011年9月 7日 (水)

モネの睡蓮の池は 想像以上!



ジヴェルニー モネの庭は想像以上に美しかった!

( 有名過ぎて 正直 あまり期待してなかったのですが ・・  )

          






01.  日本池( Pont japonais )は   

モネが 浮世絵などを参考にしながら   東洋の雰囲気を具現化しようと 

タケ、イチョウ、カエデ、牡丹、ユリ、シダレヤナギなどを植え、

丸みを帯びた日本風の橋まで架けて、 やっと作り上げた モネ渾身の作品です

 

   01_4







02.   
睡蓮は フランス語で ニンフェア(les nymphéas)  そう、 あの

沼・川などに住むという 美しい少女の精霊 ’ニンフ’という意味で、

 

モネは 初めから 睡蓮の絵そのものを 描く積りだった訳ではなく、

 

ただひたすら水面を眺めて
 

「 私のニンフを理解しようとしただけだ 」 と 語っています

02







03.  セーヌの支流 エプト川から水を引く リュ( Rue )と呼ばれる水路

水の流れが 結構速く、 清々しく魅力的な 一画で 私はことのほか気に入りましたよ~!

03







04.  ところで、モネの庭は、彼の死後、長く荒れ果てたまま放置されておりました

 

唯一 長く生存した息子 ミッシェルは 家屋・庭・浮世絵など相続したものの、 

それらに興味を示さず、   アフリカのサファリに熱を上げ、

 

結局 1966年 自動車事故死してしまう・・

04

                              日本風の太鼓橋






05.  「 クロード・モネ財団 」が、    長く ほったらかしにされ

荒れ果てた庭、朽ち果てた日本橋、ねずみの巣穴だらけの池の土手、
 

それらを改修整備、 10年の歳月をかけて 開園に漕ぎ付けたのが 1980年



 
ですから  観光名所としては 結構新しいのです~

05






06.  さて、モネが 浮
世絵の 大コレクションを持っていることは 有名ですが、 

気になることがありました

 

まず、展示作品は多分、コピーでなく 本物だと思うけど、

絵画の中で 最も劣化しやすいのが 紙に刷られた版画

燦々と日差しが照りかえる室内、 ” 日焼け対策 ”は講じられてるのだろうか?




       


それから ゾロゾロ列をなして 室内に入ってくる観光客、 

その中で 浮世絵に目を留める人はほとんどいなかった、ということ ・・  

日本人としては なんとなく 寂しくは思ったのですが、 考えてみれば    


当時の 西洋芸術が どれだけジャポニズムの影響を受けたかな
んて

知っているのは ほんの一握りの知識人だけでしょうし
・・・

モネの家の浮世絵が せめて 長く大事にされて欲しいと ただ 心で祈りました~

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07.  さて、日本人、と言えば、 ここジヴェルニーに 晩年のモネを 多くの日本人が訪ねている

 

美術商の林忠正、「 松方コレクション 」の松方幸次郎 などが有名ですが、

その幸次郎を モネに引き合わせたのが 銀行員だった黒木三次

 

写真は その妻 黒木竹子( モネに気に入られていたという )、   

白いドレスが モネの妻アリス、   丸顔で穏やかな人柄が垣間見えますね

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08。   ところで、 アリスですが、 ジヴェルニー (Giverny)に 引越してきた時は、 

まだ モネの妻ではなく、 オシュデの妻でした


百貨店や画廊を経営していた モネのパトロン オシュデ( Hoschede )は、

モネの 不評だった絵、 「 印象日の出 」を 高額で買い取ってくれた人物だ・・

しかし、破産したことで、今度は オシュデが モネを頼ることになる




        





しかし、破産したオシュデが 遁走し、 モネの家族4人と、オシュデの妻子8人 総勢12人は


パリを離れ、田舎町 ヴェトゥイユ (Vetheuil)に 移り住むことを 余儀なくされる

生活は困窮を極め、  特に モネの妻 カミーユは 子宮癌で 長く病に臥しており

実際上 8人の子供達の面倒を含め、 あらゆる家事をこなしたアリスこそ 

紛れもない モネ家の主婦だったのです!

08

  死の床のカミーユ  )

結局 妻カミーユは 死去する     

モネは 質屋に入れていたカミーユのぺンダントを 友人に無心して取り戻し、

32歳という若さで逝った カミーユの首にかけてやった ・・・

       





09.   アリスとモネは およそ10年の同居の末、

前夫オシュデが他界した1年後、1892年 やっと正式に結婚する
 

 

モネの長男と アリスの次女の結婚、 「日傘の女」のモデル、アリスの三女シュザンヌの急逝、 

モネの病気、などなど いろいろあったが、 

ジヴェルニーで アリスは その後 幸せな結婚生活を送ったという

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   左端上が モネとアリス

 






10.  無名のまま また 貧困に苦しみながら亡くなる画家が 多い中

モネは 存命中に名声を得て、しかも86歳まで長生きし、多くの傑作を世に残すことが出来たのだ

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こんな美しい庭を インスピレーションの源として、、、、

まさに ニンフたちのご加護があったに違いありませんね~





              

 

次回は モネが 光の変化を追った 「 ルアン大聖堂 」 がある ルアン Rouen 

の街中を ぶらぶらします~

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コメント

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☆ bellaさま ☆
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コメントありがとうございました。
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■□■☆:*:・°★:*:・°☆:*■□■


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印象派がお好きですか?
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絵は言葉と同じで、
だれでも話せるように、
だれでも描けると思っています。
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bellaさんもきっと、
すばらしいお作品を描いておられることと存じます。
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■□■☆:*:・°★:*:・°☆:*■□■

.
ホームページもご覧いただけましたら嬉しく存じます。
またのお越しをお待ち申し上げます。

gutchii

モネのこの睡蓮の池、数年前、浜名湖畔で開催された”花博”で、その姿を再現していました。
モネのあの名画そっくりに造られていました。
ちゃんと太鼓橋もあって、そこから睡蓮がある池を眺め「モネの絵と同じだぁ!」と感じたものです。
芸術や美術に疎い私ですが、誰もが知っている有名なものは、さすがに知っているのです (^_^;;ヘヘッ!

モネ=睡蓮、と短絡人間でも、モネの才能と壮絶な人生が人の心を打つ
多くの作品に結晶したのだということが良く解る、何時もと同じ素敵なbellaさんでした。

bellaお姉さま、こんにちは~
モネのお庭がそれほど日本の文化を取り入れているとは存じませんでした
それに、浮世絵ですか!
意外や意外~Σ( ゜Д゜)ハッ!
ヨーロピアンの方は浮世絵好きね~の世界です
家族構成も複雑で、子供同士が結婚?
ま、血が繋がっていないのでよろしいのでしょうけど
それでも、存命中に名前が世に出て、モネは幸せでしたね

モネの絵そのものの様な庭園も、長きにわたって荒れ果てていた事があったのですね。
bellaさんお気に入りの水路も実に綺麗です。柳の木が凄く大きくなっているのですね。
折角モネが集めた浮世絵が陽に曝されているとは困ったことです。
ペンダントを無心して取り戻し、死の床のカミーユの首に掛けたとは、優しいモネらしいです。
睡蓮がフランス語ではニンフとの事初めて知りました。
本当にニンフの加護で、あの素晴らしい絵を残してくれたのでしょう。

今晩はぁ~ ♪
bella さんの記事で‥‥ シッカリ !! モネの庭園を、勉強しました

エゾモモンガもリタイア後は
こんな小川が見える家に住みたいですよ~ ♪

池も大きくって素晴らしいです!

こんばんは、
bellaさん、絵画に疎いタケですが、
詳しく斬新な解説を戴き、勉強させていただきました。

こんにちは
懐かしいです。
モネの睡蓮の庭、モネがこよなく愛した睡蓮の池、彼は、この水辺に夜明けから日暮れまで椅子に座り、じっと池の変化を観察していました。

その集大成が、パリのオランジェリー美術館に展示されてました。

円形の部屋に360℃の壁一杯に夜明けから夕暮れまでの睡蓮の池の変化をみごとに描写していました。

感動で、しばらく動けませんでしたよ。

素敵な写真を見せて頂き有難うございました。

rabbitさん コメントありがとうございました。 
アドレスがありませんでしたので、ここで お礼させてくださいませ。  
パリにはモネの絵があちこちにありますが、
あの大きな睡蓮の絵は 本当に傑作ですね。
またいい思い出などありましたら お立ち寄りいただいて 
教えてくださいね。

なるほど、モネの美の感受性にスケールを感じました。オランジェリー美術館の蓮池の展示室
(2室ある)のセンターに腰かけ幾度か眺めましたが、造園した池を描いたと想像する方が、
その精緻さと作者の感動/満足感 が伝わってきます。ありがとうございました。

YKさま、 お読みいただき、コメントまでいただいて
本当にありがとうございました。

感想をいただいて、とても嬉しかったです!

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